表明保証

 表明保証とは、譲り渡し会社が譲り受け会社に対し、最終契約の締結日や譲渡日等において、対象の企業に関する財務や法務等に関する一定の事項が真実かつ正確であることを表明し、その内容を保証するものである。

 対象企業の財務や法務等に関する様々な問題点について、譲り受け会社は買収監査を実施してその把握に努め、株式譲渡代金等の契約条件の交渉を行う。しかし、そのような問題点を短期の買収監査で全て把握することは困難であり、全てを株式譲渡代金に織り込んで交渉することも現実的ではない。(中小零細企業の買収監査は、数時間で行う場合が多い)

 そこで、現在のM&Aの実務では、譲り渡し会社が譲り受け会社に対し、最終契約書内で対象会社の事業状況、財務状況等についてある程度、網羅的な表明保証を行うことが一般的になっている。